こちらでは、一般的なスイレンの栽培環境ついて簡単に紹介しています。
まずはじめに、申し上げたいこととして、熱帯性・耐寒性スイレンは大きな植物であり、それぞれの品種は、より広い環境で育てることで、本来の性質や特徴が現れるということ。
熱帯性スイレンであれば、株周り2.5〜4M以上にもなるものも珍しくはなく、また耐寒性スイレンは、根茎をどんどんと土の中を這い回っていくことで、開花を続ける植物であり、中には根茎が60センチ以上にならないと綺麗に花を咲かせられないものも沢山あります。
とはいっても、ご家庭で育てる場合には限界がありますし、これらの話はまったく現実的ではありません。
こちらに紹介する栽培環境は、スイレンがもつ”環境に対して順応性が非常に高い性質”を利用したミニ栽培であり、ある程度開花実績のあったミニマムな栽培環境です。
また材料は、ホームセンターなどで入手できるものを使っており、特殊な作業はございません。
※※ 当ミロクラボのスイレンに関しての育て方については、こちらをご覧ください ※※
熱帯性スイレンの好む環境
植え付け容器 | ムカゴ種 3号鉢(直径9㎝) / 浅鉢の場合 4号浅鉢(直径12㎝) 一般種 4号鉢(直径12㎝) / 浅鉢の場合 5号浅鉢(直径15㎝) ※ミロク・ラボの熱帯性スイレンは、基本2号鉢(直径6cm)を目安にしてください。 各品種のページも参考にしてください。 |
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睡蓮鉢の推薦サイズ | ムカゴ種 直径40cm以上 一般種 直径50cm以上 ※睡蓮鉢は、大きければ大きいほど水温変化が緩やかになり、スイレンが育ちやすくなります。 ※ミロク・ラボのスイレンは各品種のページを参照 |
肥料 | 効き目が長いコーティング肥料がオススメです。 リン(P)多めの濃度の高いものが理想的 |
用土 | A 赤玉土細粒(入手しにくい場合、小粒でも代用できるが、なるべく粒が細かいものが理想) B 完熟した腐葉土(もしくは完熟ピートモス) A : B を 3 : 1 でをまぜたもの ※赤玉土は練らずに使うことをオススメします。根が張るまでは崩れやすいが、水が濁りにくくなること、冬越しの際に土をはがしやすくなることで球根へのダメージが少なくなる等、トータル的に大きなメリットがあります。 植え込み時は、隙間がないように、しっかり土を押さえ込むのがポイント! |
株もとからの一般的な水深 | 10cm以上あるのが望ましい(株もとが暗くなるような深すぎ要注意) ※ミロク・ラボのスイレンは各品種のページを参照 |
植え込み位置 | 成長点が中心になるように苗をおく |
植え込み時期 | 5月中旬頃〜 |
設置場所 | シーズン前半はなるべく水温があたたまりやすい場所がおすすめ! ただし、水の中に手を入れて熱いと感じるような真夏は、光りのやわらかな場所に移動しましょう。 |
日常の管理 | スイレンは日光が大好きな植物。水を濁らさないことが基本、葉は成長とともに生え替わっていくので、水質維持のため茶色くなった葉はすぐに取り除き、花の終わったものも花柄ごと株元から取り除く |
耐寒性スイレンの好む環境
植え付け容器 | 長辺30㎝くらいのプランター(底穴を閉じられるもの、深さが浅めのものが理想)
※ミロク・ラボのスイレンは各品種のページを参照 |
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睡蓮鉢の推薦サイズ | できれば直径60cm以上
※睡蓮鉢は、大きければ大きいほど水温変化が緩やかになり、スイレンが育ちやすくなります。 ※ミロク・ラボのスイレンは各品種のページを参照 |
肥料 | 効き目が長いコーティング肥料がオススメです。 リン(P)多めの濃度の高いものが理想的 |
用土 | A 赤玉土細粒(入手しにくい場合、小粒でも代用できるが、なるべく粒が細かいものが理想) B 完熟した腐葉土(もしくは完熟ピートモス) A : B を 3 : 1 でをまぜたもの ※赤玉土は練らずに使うことをオススメします。植え込み時は、隙間がないように、しっかり土を押さえ込むのがポイント! |
株もとからの一般的な水深 | 15cm以上あるのが望ましい(耐寒性は深めを好みます) ※ミロク・ラボのスイレンは各品種のページを参照 |
植え込み位置 | 耐寒性スイレンは、成長点のある側へ根茎を伸ばしながら成長していきます。進行方向が中心になるように苗をおく (上記図解参照) |
植え込み時期 | 3月初旬頃〜 |
設置場所 | なるべく直射日光があたるような日当たりの良い場所がおすすめ |
日常の管理 | スイレンは日光が大好きな植物。水を濁らさないことが基本、葉は成長とともに生え替わっていくので、水質維持のため茶色くなった葉はすぐに取り除き、花の終わったものも花柄ごと株元から取り除く |
小さい環境になればなるほど、スイレンにはストレスをあたえることになる為に、栽培難易度が高くなります。
まずは上掲を目安としてスイレン栽培を試してみてください。
ポイントとしては < 1 > 植え込み鉢を小さめにし株を大きくしすぎない。< 2 > 睡蓮鉢をやや大きめに、たっぷりとした水量で水温変化が緩やかな環境を与えてあげると、より綺麗に花を咲かせてあげられるようになると思います。
とくにスイレンが上手く育てられない場合、スイレンを沈める睡蓮鉢の大きさをすこし大きなものにかえてみるといいでしょう
オススメの本のご紹介
当ウェブサイト管理人が執筆した本のご紹介。
スイレンの魅力を、この一冊にまとめてみました。写真やイラストをたくさん使い、世界中の様々なスイレンを紹介しています。
また、栽培に関して、はじめて育ててみたいという方にも、わかりやすく
そして栽培経験がある方にも面白いと思える内容を散りばめてあります。
是非手にとってみてください。
育ててみたい美しいスイレン
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